パラグアイ情報通信技術省のGustavo Emigdio Villate Samaniego大臣が17日、中華民国政府の招きに応じて台湾を訪問した。台湾・パラグアイ工業科技大学のJorge Daniel Duarte Rolón学長と、大臣顧問のHoracio José Caniza Vierci氏らが同行している。一行は21日まで台湾に滞在する。外交部は一行の訪台を歓迎している。
Villate Samaniego大臣は昨年8月の同職就任以降、パラグアイ政府の行政サービスのデジタル化やサイバーセキュリティの強化を積極的に推進してきた。また、科学技術によってパラグアイの教育及び医療水準を引き上げることにも取り組んでいる。Villate Samaniego大臣は今回の訪台で、台湾の科学技術や経済発展の現況、高等教育機関における人材育成の経験、インターネットセキュリティの早期警告と操作実務などについて理解を深める。台湾滞在期間中は外交部の呉釗燮部長と会談し、陳立国常務次長(事務次官)が主催する会食でもてなしを受ける。このほか、数位発展部資通安全署、衛生福利部中央健康保険署、国家科学及技術委員会、国家通訊伝播委員会、国家資通安全研究院、国家実験研究院台湾半導体研究センター、新竹科学園区(=サイエンスパーク)、工業技術研究院(ITRI)、中華電信、国立台湾科技大学などを訪問するほか、スマートシティサミット&エキスポ(SCSE)2024や2050ネット・ゼロ・シティ・エキスポなどのイベントを参観する。
パラグアイは南米に位置し、中華民国(台湾)とは正式な外交関係を有する。同国のサンティアゴ・ペニャ大統領や閣僚の多くが国際会議やメディアの取材など公の場において、台湾とパラグアイの友好関係や台湾の国際参与を支持すると繰り返し発言するなど、両国は揺るぎない友情で結ばれている。外交部は、台湾が自身の成功事例を共有することで、パラグアイの科学技術レベルの向上や産業転換あるいは高度化の推進に協力し、両国民のために最大の福祉を生み出せるよう期待を寄せている。